こんにちは、物心両面で豊かになるピンフです。
日本学生支援機構の調査結果による大学生の1人暮らしと実家暮らしで、お金の流れの違いは何でしょうか?
主なポイントは以下3点です。
- お金の流れ自体には大きな差はない
- 実家暮らしの方が生活費は低い
- 実家暮らしと1人暮らしの毎月の貯金額の差は最大で0.8万円
大学生なら、自分と同じ状況の例を見て比較してみるとおもしろいはずです。
まずは、国立大学の大学生について調査結果を図解とともにみてみましょう。
なお、ここでは学費には以下の5つが含まれます。
・授業料
・学校納付金
・修学費
・課外活動費
・通学費
国立 大学生
1人暮らしのお金の流れ 国立 大学生

国立大学の大学生について、1人暮らしの場合をみてみましょう。
1月あたりの収入は仕送り、奨学金、バイトの合計になるので、15万円です。
(収入は社会人でいうところの給料のようなイメージです。)
(収入)=(仕送り)+(奨学金)+(バイト)
= 9.7万円 + 2.6万円 + 2.7万円
= 15万円
学費は4.8万円です。
(学費)= 4.8万円
生活費は食費、家賃・光熱費、娯楽・日常費の合計なので、9.2万円です。
(生活費)=(食費)+(家賃・光熱費)+(娯楽・日常費)
= 2.4万円 + 4.4万円 + 2.4万円
= 9.2万円

東京圏だと家賃が+1.5万円です
貯金は収入から支出を引いた金額なので、1万円です。
(貯金)=(収入)-(支出)
=(収入)-(学費)-(生活費)
= 15万円 - 4.8万円 - 9.2万円
= 1万円
では、実家暮らしのお金の流れをみてみましょう。
実家暮らしのお金の流れ 国立 大学生

国立大学の大学生について、実家暮らしは貯金が1.4万円と多いです。
1月あたりの収入はお小遣い、奨学金、バイトの合計になるので、9.4万円です。
(仕送りの代わりにお小遣いと表記しました。)
(収入)=(お小遣い)+(奨学金)+(バイト)
= 4.9万円 + 1.5万円 + 3万円
= 9.4万円
学費は5.3万円です。
(学費)= 5.3万円
生活費は食費、家賃・光熱費、娯楽・日常費の合計なので、2.7万円です。
実家暮らしなので家賃・光熱費は0円です。
(生活費)=(食費)+(家賃・光熱費)+(娯楽・日常費)
= 0.7万円 + 0円 + 2万円
= 2.7万円
貯金は収入から支出を引いた金額なので、1.4万円です。
(貯金)=(収入)-(支出)
=(収入)-(学費)-(生活費)
= 9.4万円 - 5.3万円 - 2.7万円
= 1.4万円
それでは、国立大学生の2つを比較してみましょう。
1人暮らしと実家暮らしのお金の流れの比較(国立 大学生)

お金の流れはどちらも似たような流れです。
貯金については、実家暮らしは、1人暮らしと比べて0.4万円多く貯金しています。
学費について、実家暮らしが、1人暮らしと比べて高いのは通学の交通費が多くかかっているためです。(その代わり、家賃・光熱費が0円なのが大きなポイントです)
私立大の大学生の1人暮らしの調査結果をみてみましょう。
私立 大学生
1人暮らしのお金の流れ 私立 大学生

私立大学の大学生について、1人暮らしは貯金が0.6万円と少ないです。
1月あたりの収入は仕送り、奨学金、バイトの合計になるので、20.3万円です。
(収入)=(仕送り)+(奨学金)+(バイト)
= 13.6万円 + 3.9万円 + 2.8万円
= 20.3万円
学費は11万円です。
(学費)= 11万円
生活費は食費、家賃・光熱費、娯楽・日常費の合計なので、8.7万円です。
(生活費)=(食費)+(家賃・光熱費)+(娯楽・日常費)
= 2.2万円 + 4万円 + 2.5万円
= 8.7万円

東京圏だと家賃が+1.5万円です(2回目)
貯金は収入から支出を引いた金額なので、0.6万円です。
(貯金)=(収入)-(支出)
=(収入)-(学費)-(生活費)
= 20.3万円 - 11万円 - 8.7万円
= 0.6万円
では、実家暮らしのお金の流れをみてみましょう。
実家暮らしのお金の流れ 私立 大学生

私立大学の大学生について、実家暮らしは貯金が1.1万円です。
1月あたりの収入はお小遣い、奨学金、バイトの合計になるので、15万円です。
(仕送りの代わりにお小遣いと表記しました。)
(収入)=(お小遣い)+(奨学金)+(バイト)
= 8.5万円 + 3万円 + 3.5万円
= 15万円
学費は11万円です。
(学費)= 11万円
生活費は食費、家賃・光熱費、娯楽・日常費の合計なので、2.9万円です。
実家暮らしなので家賃・光熱費は0円です。
(生活費)=(食費)+(家賃・光熱費)+(娯楽・日常費)
= 0.7万円 + 0円 + 2.2万円
= 2.9万円
貯金は収入から支出を引いた金額なので、1.1万円です。
(貯金)=(収入)-(支出)
=(収入)-(学費)-(生活費)
= 15万円 - 11万円 - 2.9万円
= 1.1万円
それでは、私立大学生の2つを比較してみましょう。
1人暮らしと実家暮らしのお金の流れの比較(私立 大学生)

お金の流れはどちらも似たような流れです。
貯金の差としては、実家暮らしは、1人暮らしと比べて0.5万円多いです。
貯金額について、国立大と私立大とで比較してみてみましょう。
毎月の貯金の比較 国立と私立 大学生(昼)

毎月の貯金額は国立大の実家暮らしが1.4万円で最も高く、私立大の1人暮らしが0.6万円で最も低く、その差は0.8万円です。
大学生 | 貯金額 |
国立大 実家暮らし | 1.4万円 |
私立大 実家暮らし | 1.1万円 |
国立大 1人暮らし | 1.0万円 |
私立大 1人暮らし | 0.6万円 |
同じように国立大学の院生(修士)のお金の流れをみてみましょう。
大学院生
1人暮らしと実家暮らしのお金の流れの比較(国立 大学院生 修士)

お金の流れはどちらも似たような流れです。
国立大学の大学院生では、実家暮らしの貯金は1人暮らしとの差が0.3万円であり、差があまりないです。
同様に私立大学の院生(修士)のお金の流れをみてみましょう。
1人暮らしと実家暮らしのお金の流れの比較(私立 大学院生 修士)

お金の流れはどちらも似たような流れです。
私立大学の大学院生について、貯金がマイナスとなりました。
ただ、これは加算していない項目があり、調査結果のデータには、「定職収入・その他」で3~4万円の収入があるため、実際にはマイナスにはなっていません。

私立の院生がどうやって毎月3~4万円を得ているのか謎です。。
まとめ
大学生の1人暮らしと実家暮らしで、お金の流れの違いの主なポイントは以下3点です。
- お金の流れ自体には大きな差はない
- 実家暮らしの方が生活費は低い
- 実家暮らしと1人暮らしの毎月の貯金額の差は最大で0.8万円
<参考資料>
日本学生支援機構「学生生活調査結果」令和2年度学生生活調査結果