こんにちは、香料業界で10年以上働いているフィグです。
食品香料(フレーバー)において、独創的な香りは何でしょうか?
代表例は以下の2つがあります。
- かき氷の「イチゴ」のストロベリーフレーバー
- コーラフレーバー
自然界に存在しない創られた食品香料のことをファンシーフレーバーと言います。
![フィグ](https://www.booster-fig.com/wp-content/uploads/2022/01/8bfa711f9df911d9c9966991f4bc2b01.png)
フレグランスではファンシーな香りは多いですが、フレーバーでは珍しいです。
それでは、それぞれを見てみましょう。
目次
かき氷のイチゴシロップの中身
![shaved ice strawberry_02](https://www.booster-fig.com/wp-content/uploads/2020/01/shaved-ice-strawberry_02.png)
無色のかき氷シロップ + ストロベリーフレーバー
→ イチゴ味のかき氷
無色のかき氷シロップに「ストロベリーフレーバー」を足すことで、イチゴらしいかき氷が出来上がります。
かき氷のイチゴシロップに使われるストロベリーフレーバーの香りはイチゴ本来の香りとは違います。
現代のように分析技術が発展していない頃に、食品香料を創る人(フレーバリスト)がイチゴらしさを求めて、工夫して創られました。
![フィグ](https://www.booster-fig.com/wp-content/uploads/2022/01/f0fc1d7efd3b37b0f38d0114cdae51ac.png)
イチゴらしく表現されています。
フレーバーを作る場合、真似したい香りと同じ香りの成分を使って作ることが多いです。
![fancy flavor_03](https://www.booster-fig.com/wp-content/uploads/2020/01/fancy-flavor_03.png)
例えば、オレンジフレーバーを作る場合は、本物のオレンジの香りの成分を使います。
しかし、イチゴシロップに使われるストロベリーフレーバーの場合は本物のイチゴの香り成分と同じ成分を使いません。
まったく別の香り成分を加えることで、よりイチゴらしいフレーバーにします。
(本物のイチゴの香り成分との違いは別の機会に説明します)
コーラの中身
![cola_02](https://www.booster-fig.com/wp-content/uploads/2020/01/cola_02.png)
砂糖水 + コーラフレーバー → コーラ飲料
コーラは世界を圧巻している飲料です。実は、コーラも人が工夫して作り出したフレーバーが使われています。
もともとのコーラ飲料は、コカの葉とコーラナッツの抽出液を炭酸で割った、アメリカで生まれた飲料です。
コーラフレーバーはライム、レモンなどの柑橘とシナモン、ジンジャーなどのスパイスと組み合わせによって作られます。
まとめ
食品香料(フレーバー)において、独創的な香りの代表例は以下の2つがあります。
- かき氷の「イチゴ」のストロベリーフレーバー
- コーラフレーバー
自然界に存在しない創られた食品香料のことをファンシーフレーバーと言います。