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【図解】濃縮還元ジュース 濃縮する理由 ストレート果汁との比較
濃縮還元ジュースにおいて、
濃縮する理由は輸送コストを下げるためです。
どのくらいの金額の差があるかを
みていきましょう。
100kgを輸送するときの比較
ストレート果汁の場合
100kgのストレート果汁の数量は
(果汁の数量)= 100 [kg]
100kgです。
1kgあたりに1,000円の輸送コストがかかり、
(ストレート果汁の輸送コスト)をxとすると
x =(果汁の数量)x(1kgあたりの輸送コスト)
= 100 [kg] x 1,000 [円/kg]
= 100,000 [円]
輸送コストは10万円です。
濃縮果汁の場合
果汁100kgの水を飛ばし、5倍に濃縮した場合、
果汁の数量は
(果汁の数量)= 100 [kg] / 5 = 20 [kg]
20kgになります。
1kgあたりに1,000円の輸送コストがかかり、
(濃縮果汁の輸送コスト)をyとすると
y =(果汁の数量)x(1kgあたりの輸送コスト)
= 20 [kg] x 1,000 [円/kg]
= 20,000 [円]
輸送コストは2万円です。
輸送コストの差は
(輸送コストの差)=(ストレート果汁の輸送コスト)-(濃縮果汁の輸送コスト)
= x - y
= 10万円 - 2万円
= 8万円
8万円のコストを減らすことができ、
そのまま利益になります。
水をとばすときのコストはかかりますが、
輸送コストを減らすメリットの方が
大きいです。
果汁の量を大きくして考えてみましょう。
10トン(10,000kg)を輸送するときの比較
ストレート果汁
(果汁の数量)=10,000 [kg]
1kgあたりに1,000円の輸送コストがかかり、
(ストレート果汁の輸送コスト)をXとすると
X =(果汁の数量)x(1kgあたりの輸送コスト)
= 10,000 [kg] x 1,000 [円/kg]
= 10,000,000 [円]
輸送コストは1,000万円です。
濃縮果汁の場合
果汁10,000kgの水を飛ばし、
5倍に濃縮した場合、果汁の数量は
(果汁の数量)= 10,000 [kg] / 5 = 2,000 [kg]
2,000kgになります。
1kgあたりに1,000円の輸送コストがかかり、
(濃縮果汁の輸送コスト)をYとすると
Y =(果汁の数量)x(1kgあたりの輸送コスト)
= 2,000 [kg] x 1,000 [円/kg]
= 2,000,000 [円]
輸送コストは200万円です。
輸送コストの差は
(輸送コストの差)=(ストレート果汁の輸送コスト)-(濃縮果汁の輸送コスト)
= X - Y
= 1,000万円 - 200万円
= 800万円
800万円となり、
コストを減らすことができます。
数量を大きくした場合、
別の試算する方法として
倍率を用いて計算します。
数量を100kgから10,000kgへ変えたので、
倍率は
(倍率)= 10,000 kg / 100 kg = 100
100倍となります。
輸送コスト差は8万でしたので、倍率をかけると
(10トンの輸送コスト差)= 8万円 x 100
= 800万円
と算出することもできます。
濃縮する欠点
水を飛ばすときに香りも
飛んでしまうことです。
そこで、戻すときに香料を加えることで
果汁らしくします。
香料のメリットについて解説した記事です。
濃縮還元ジュースの役割
濃縮還元ジュースは
輸送コストを下げることができますので、
ジュースの価格を抑えられます。
もし、あたなはジュースが大好きで、
おこづかいが月3,000円のとき、
毎日ジュースを飲みたいあなたは
1本100円と1本500円のジュースがあったら、
どちらを手に、、、
より多くの人に、
ジュースを楽しむことができる工夫として
濃縮還元ジュースがあります。
まとめ
濃縮還元ジュースの濃縮する理由は
輸送コストを下げるためです。
濃縮するときに香りが飛んでしまうため、
戻すときに香料が役立っています。