目次
【図解】香料について メリット2 補填 ~失われた香りを補う~
「メリット 強化」の続きになります。

香料の目的 メリット
- 強化
- 補填
- 追加・付加
- マスキング
今回は補填について解説します。
補填 ~失われた香りを補う~
商品を作る流れの中で、
香りが失われたり、
弱まったりすることがあります。
そこで、香料を追加することで、
元の香りの状態に戻したり、
元の状態以上に香りを豊かにさせたりする
ことができます。
「強化」と似ていますが、
失われた香りを戻すという意味で、
「補填」としました。
濃縮還元ジュース 濃縮するときに香りを失う
例として、濃縮還元ジュースにフレーバーが
使われることがあります。
オレンジジュースにオレンジフレーバーを
加えることで、よりオレンジの香りがする
オレンジジュースになります。
オレンジジュース + オレンジフレーバー
→よりオレンジ感がアップ↑↑↑
この説明だけですと、
「強化」と同じように見えるかもしれません。
ここで、濃縮還元ジュースが
作られるまでの流れ知ることによって、
「補填」の意味を知ることができます。
ジュースができるまでの簡単な流れを
以下に示します。
- 外国でオレンジを絞ります(搾汁) → ジュース
- ジュースの水分をとばします(濃縮)→ 濃縮ジュース
- 船や飛行機で運びます(輸送)
- 日本で濃縮ジュースに水を加えます(還元)→ ジュース
この4番目の濃縮ジュースに
水を加えるときに、フレーバーも加えます。
なぜかと言いますと、
2番目の濃縮ジュースを作る時に、
水分をとばして濃縮するのですが、
水分と共に香りも飛んでしまうためです。
そこで、飛んでしまった香りを
輸送後にフレーバーを加えることによって、
香りを補填していることになります。
なぜ水分を飛ばして濃縮ジュースにするのでしょうか?以下の記事を参考にどうぞ。

このように、本来の香りが失われたり、
弱まったりした時に、香料を加え、
香りを補填することで、
商品の価値を高めます。
次は、「追加・付加」について解説します。
