【図解】香料を使う理由2 補填 (初心者向け) | 図解アロマ
アフィリエイト広告を利用しています

【図解】香料を使う理由2 補填 (初心者向け)

puzzle_02

こんにちは、香料業界で10年以上働いているフィグです。

香料を使う理由は何でしょうか?

これまで強化を説明しましたが、今回は2つ目の理由、補填(ほてん)について見てみましょう。

  1. 強化     :より香りを強くします
  2. 補填(ほてん):失われた香りを補います
  3. 追加・付加  :新たに香りを加えます
  4. マスキング  :好ましくない臭いを隠します

補填(ほてん) ~失われた香りを補う~

商品を作る流れの中で、香りが失われたり、弱まったりすることがあります。

そこで、香料を追加することで、元の香りの状態に戻したり、元の状態以上に香りを豊かにさせたりすることができます。

1つ目の理由の「強化」と似ていますが、失われた香りを戻すという意味で、「補填」としました。

濃縮還元ジュースの例を見てみましょう。

濃縮還元ジュース

濃縮還元ジュースにフレーバーが使われます。

オレンジジュースにオレンジフレーバーを加えることで、よりオレンジの香りがするオレンジジュースになります。

オレンジジュース + オレンジフレーバー

→オレンジ感アップ

この説明だけですと、「強化」と同じように見えるかもしれません。

ここで、濃縮還元ジュースが作られるまでの流れ知ることによって、「補填」の意味を知ることができます。

濃縮還元ジュースができるまで

ジュースができるまでの簡単な流れを以下に示します。

concentration reduction flow
  1. 搾汁:ブラジルでオレンジを絞ります → ジュース
  2. 濃縮:ジュースの水分を飛ばします → 濃縮ジュース
  3. 輸送:船や飛行機で日本に運びます
  4. 還元:日本で濃縮ジュースに水を加えます → ジュース

この4番目の濃縮ジュースに水を加えるときに、フレーバーも加えます。

なぜかと言いますと、2番目の濃縮ジュースを作る時に、水分を飛ばして濃縮するのですが、水分と共に香りも飛んでしまうためです。

そこで、飛んでしまった香りを輸送後にフレーバーを加えることによって、香りを補っています。

なぜ水分を飛ばして濃縮ジュースにするのでしょうか?

本来の香りが失われたり、弱まったりした時に、香料を加え、香りを補うことで、商品の価値を高めます。

 

まとめ

香料を使う2つ目の理由

  • 補填(ほてん):本来の香りが失われたり、弱まったりした時に失われた香りを補う

次は、「追加・付加」について解説します。

                  

「初心者向け」一覧に戻る

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA



The reCAPTCHA verification period has expired. Please reload the page.