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【図解】香料について メリット3 追加・付加 ~新たに香りを加える~
「メリット 補填」の続きになります。

香料の目的 メリット
- 強化
- 補填
- 追加・付加
- マスキング
今回は追加・付加について解説します。
追加・付加 ~新たに香りを加える~
商品そのもの自体には香りはなくても、
新たな香りを加えることで、
香りを豊かにさせます。
食品と日用品のどちらにも
よく使われています。
食品の場合から見ていきましょう。
無果汁ジュース
コンビニやスーパーでは、
果汁100%のジュースもありますが、
果汁0%のジュースを見つけることもできます。
これはフレーバーが大きく役立っています。
砂糖水 + オレンジフレーバー + 色素
→ 無果汁オレンジジュース
※色素(しきそ):色を付ける材料
砂糖水 + グレープフレーバー + 色素
→ 無果汁グレープジュース
フレーバーフォーター
最近、色素を加えない飲み物が流行っており、
フレーバーウォーターと呼ばれています。
砂糖水 + オレンジフレーバー
→ 透明な無果汁オレンジジュース
砂糖水 + グレープフレーバー
→ 透明な無果汁グレープジュース
これらは、色素を加えていないため、
見た目は透明な水です。
しかし、フレーバーが加えられていますので、
あたかもその香りのものを飲んでいるような
感覚になります。
そのため、美味しさと意外さを
どちらも楽しむことができます。
外国人が水と間違えて買ってしまい、
飲んで驚くこともあるそうです。
他にも、以下のようなものもあります。
バニラアイス + ミントフレーバー
→ ミントバニラアイス
かき氷シロップ + ストロベリーフレーバー
→ イチゴかき氷
(ストロベリーフレーバーはイチゴ本来の香りではない!?こちらが気になる場合は以下の記事をどうぞ)

次に、日用品の場合を見てみましょう。
洗剤
洗剤の洗剤能力に、例えば、
花の香りを加えることで、
服を着た時に花の香りを
楽しむことができます。
洗剤成分 + フレグランス
→ 着心地のよい香りの洗剤に!!!
香水
まさに香料が主役の商品です。
高級ブランドから出ている香水が有名ですね。
水 + アルコール + フレグランス
→ 魅力的な香水に!!!
(ローズの香りは女性に人気のある香りです。)
付臭(ふしゅう) ~危険を知らせる~
危険を知らせるために、
香料が使用されることもあります。
ガス
プロパンガスや都市ガスは
本来それ自体の香りは
それほど強くありません。
そのため、ガスが漏れた時に気がつかず、
火をつけてしまうと、とても危ないです。
そこで、
すぐにガス漏れを気が付けられるように、
人間が感じやすい香りが加えられています。
ガス + フレグランス
→ すぐに気が付く匂いのあるガスに!!!
その香りは、
どちらかといえば人間が嫌と感じる香りです。
香りというより匂いと
言ったほうが良いかもしれません。
(きつい香りの成分については別の機会に紹介します)
このように、香りがなかったものに
香りを加えることで、商品の価値を高めます。
次は、「マスキング」について解説します。
