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【図解】フレーバーとフレグランスの比較
フレーバーとフレグランスによって、
用途、対象、作る人の呼び方が違います。
フレーバー | フレグランス | |
---|---|---|
用途 | 食品 | 食品以外 |
対象 | 現実にあるもの | 空想・幻想のもの |
作る人 | フレーバリスト | パヒューマー |
不思議なことに、
同じように香りを作っているのですが、
作る人の呼び方が違うのです。
フレーバー
- 用途:食品
- 対象:現実にあるもの
- 作る人:フレーバリスト
基本的には現実にあるものを対象とします。
そのため、対象となる香りに
フレーバーを近づけていくことが
香りを作る人(フレーバリスト)の
腕の見せどころのひとつです。
オレンジフレーバー
= 香り成分A + 香り成分B + ・・・
フレーバリストは、例えば、
オレンジフレーバーを作るときに
どの香り成分を使うかを決めます。
すっきり感、ジューシー感をどう出すかを
考えることもあります。
果物や動物の香りだけでなく、
料理の香りもフレーバーで作られます。
フレーバーの例
- オレンジ
- グレープ
- イチゴ
- イカ
- 鯛
- やきとり
- バター
- ピザ
- カレー
- 麻婆豆腐
以下のように使われることが多いです。
果物フレーバー
→ジュース、ゼリー、健康食品など
鯛フレーバー
→練り物
料理(ピザや麻婆豆腐)フレーバー
→スナック菓子、カップ麺
基本的に、フレーバーは
対象と同じ香り成分を使いますが、
例外的に、対象と違う香り成分を使って
実物よりも豊かに表現することがあります。
それはイチゴです。
(知りたい場合は以下の記事をどうぞ)

フレグランス
- 用途:食品以外
- 対象:空想・幻想のもの
- 作る人:パヒューマー(調香師)
フレグランスの特徴的なことは、
空想・幻想・情景を対象とすることです。
「夕暮れ時のタヒチのビーチ」
= 香り成分C + 香り成分D
+ 香り成分E + 香り成分F + ・・・
香りを作る人(パヒューマー)は、例えば、
「夕暮れ時のタヒチのビーチ」を表現するには
どの香り成分をどのくらい加えるかを
決めています。
パヒューマーのイメージによって
フレグランスは作られるため、
まさに、
香りの芸術家やデザイナーと言えます。
ひとつのフレグランスを作るために
香り成分を数百以上を使うことがあります。
フレグランスの例
- ラベンダー
- ローズ
- カモミール
- レモングラス
- イランイラン
- せっけん
- オーシャン
- 夕暮れ時のタヒチのビーチ
- 天使
- ユニコーンが走る草原
空想的なものだけでなく、
現実にある香りを対象にすることもあります。
花の香りのするフレグランスを作る場合は、
より花の香りに近づけるように作られます。
香りを作ることだけでなく、
香りがどのくらい持ち続けるのかも
重要になることがあります。
以下の記事を参考にどうぞ。

まとめ
フレーバリストは食品用のフレーバーを作り、
パヒューマーは食品以外の用途として
フレグランスを作ります。