目次
香料の表示 食品・化粧品等 (初心者向け)
商品の原材料に香料が書いてありますが、
書かれる順番にはルールがあります。
使用した重量の割合が
高い順に表示されるので、
割合の低い香料は後ろに書かれます。
食品
香料の表示は後ろに見られます。
原材料名 | 果糖ぶどう糖液糖、果汁 / 〇〇〇、香料、△△△ |
果糖ぶどう糖液糖は液状の糖であり、
甘いですよ。
食品では、香料は添加物に分類され、
以下に定められています。
添加物は、使用した重量の割合の高い順に表示されており、その表示方法は大きく次の3つに分類されています。
●物質名(その物質名を表示する。)
※物質名は、定められた簡略名(例:塩化カルシウム→塩化 Ca)や、類別名(例:香辛料抽出物→香辛料、スパイス)による表示も認められています。●用途名(使用の目的・用途を併せて表示する。)
例:甘味料(キシリトール)、着色料(β-カロテン)、保存料(ソルビン酸)等●一括名(同様の機能・効果を有するものを一括表示する。)
例:香料、酸味料、pH 調整剤、乳化剤等
引用元 消費者庁 知っておきたい食品の表示(平成30年10月版・消費者向け)
食品における香料成分の割合は少しです。
食品の一般的成分
水分 | 95%以上 |
タンパク質 | 1~25% |
脂質 | 1~40% |
炭水化物 | 1~80% |
無機質 | 1~5% |
ビタミン | 0.01~0.05% |
香料 | 0.0002~0.2% |
例:温州ミカン果汁 0.0002%
参考文献:広山均(2005). フレーバー おいしさを演出する香りの秘密 フレグランスジャーナル社
参考
L-アスコルビン酸カルシウムの食品添加物の指定に関する添加物部会報告書厚生労働省
香料の割合はほんの少しですね。
化粧品
化粧品では、以下に定められています。
成分名の記載順序は、製品における分量の多い順に記載する。ただし、1%以下の成分及び着色剤については互いに順不同に記載して差し支えない。
引用元 厚生労働省 化粧品の全成分表示の表示方法等について 平成13年03月06日 医薬監麻発第220号 医薬審発第163号
香料は1%以下であることが多いので、
順不同のグループに入ります。
1%以下は順番を自由に決めて良いので、
メーカーは表示する順番を工夫することで、
イメージアップにつなげています。
例:……○○○エキス、△△△エキス……トコフェロール、フェノキシエタノール……
エキスのほうがイメージが良いなら、
前の部分に○○○エキスと書きます。
まとめ
使用した重量の割合が高い順に表示され、
香料は後ろに書かれます。
商品によって加えられる割合の違いについては以下の記事を参考にどうぞ。